スタートアップ・ベンチャー企業が成長する上でのリーダーシップと組織構築とは

みらいチャレンジ ブログ

組織が大きくなることによる、リーダーシップと組織

スタートアップ・ベンチャー企業については、当初は、共同創業者と一緒に少人数で事業を行っていくため、組織について意識することは少ないと思います。

しかし、企業として大きくなっていくにつれて、リーダーシップや組織論を実践していく必要があります。

リーダーの役割

リーダーはビジョンを示し、必要な人材と組織をデザインすることが仕事です。会社のリーダーがまず明確にすべきことは、経営理念とビジョンです。

組織が目的のために効率的に動くためには、目指すべき目標を明示することが最重要となります。

もちろん、経営理念やビジョンについては、ただ伝えるのではなく、社員がその価値を共有し、一緒に行動を起こさせるまで繰り返し、粘り強く、唱え続ける必要があります。

リーダーシップと組織マネジメント

スタートアップ・ベンチャー企業の場合、創業時には、社長自ら営業を行い、自分たちの製品やサービスを世の中に認知させるために、全力を尽くす必要があります。このときには、社長一人の能力をフル活用すれば問題ありません。

しかし、組織が成長し、従業員も増加してくると、組織のマネジメ ント能力がより必要となります。

1人のリーダーが両方の資質を備えていればよいのですが、そうでない場合には、補佐役をつける必要があるでしょう。

ホンダやソニーなどの大企業でも、全面に立つリーダーと組織マネジメントを行う補佐役の2人がいます。

アメリカでは、スタートアップ時点の社長は、規模が拡大して組織マネジメントが重要になってくると自ら退任し、マネジメントが得意な経営者にバトンタッチするといった交代劇をよく見かけます。

いずれにしても、組織の成長とともに必要とされるリーダーの資質は変化するので、それに合わせて自らが変革するか、補佐役をおくか、ほかの人にバトンタッチする必要があるのです。

CEO、COO、CTO、CMO、CFO、CSOなどの役割分担

ベンチャー企業では、自らが社長となり、すべての業務を自分でこなすところから始まります。しかし、組織の拡大に伴い、役割分担が必要になってきます。

CEOチーフエグゼクティブオフィサーの略称で、最高経営責任者です。

テクノロジー系の会社であれば、まず、CTO(チーフテクノロジーオフィサー:最高技術責任者)の設置が必要となります。CTOは、会社の研究開発や製品の開発に責任をもちます。

CFO(チーフフィナンシャルオフィサー)は、会社の財務や資金調達に責任をもつ人物で、財務や会計に明るい人が適任です。VCや銀行から資金調達をする場合には、必須のポジションとなります。

CMO(チーフマーケティングオフィサー)は、会社のマーケティング戦略や販売戦略に責任をもつ人物、COO(チーフオペレーティングオフィサー)も、日常業務全般にわたる仕事の責任者です。

多くの場合、CEOである 社長が兼任することも多いのですが、業務の拡大とともに、適切な人を採用していくべきです。

さらに、CSO(チーフストラテジックオフィサー)は、経営戦略の責任者で、経営戦略を客観的に見て策定することが任務となります。

Pocket